新学期前の「行き渋り」や心身の不調|8月後半に見られる子どものストレスサイン
2026/08/27
夏休みも終わりに近づく8月後半、「学校に行きたくない」「お腹が痛い」「朝起きられない」など、お子さまの様子に変化が見られることがあります。
新学期への不安は珍しいものではありません。しかし、子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできず、ストレスが腹痛や頭痛、吐き気など「体の症状」として現れることもあります。
■「行き渋り」とは?
「行き渋り」は病名ではなく、登校することに抵抗を示したり、登校前になると心身の不調を訴えたりする状態を指します。
「学校に行きたくない」と言葉にする場合もあれば、
・朝になると腹痛や頭痛を訴える
・吐き気や食欲低下がある
・なかなか眠れない、朝起きられない
・元気がなくなる
・イライラしやすくなる
・涙もろくなる
・学校の話題を避ける
といった変化として現れる場合もあります。
■なぜ新学期前に起こりやすいのでしょうか?
8月後半は、夏休み中の生活から学校生活へ戻る時期です。
原因は一つとは限らず、
・友人関係への不安
・先生やクラスへの心配
・勉強や宿題へのプレッシャー
・部活動への負担
・夏休みに乱れた睡眠リズム
・集団生活へ戻ることへの緊張
など、複数の要因が重なっていることがあります。
特に、まじめで責任感が強い子、周囲に気を遣いやすい子、環境の変化が苦手な子などでは、本人が不安を抱え込んでしまうこともあります。ただし、性格だけで決まるものではなく、どのお子さまにも起こり得ます。
■どのような検査をするの?
腹痛や頭痛、だるさなどがあるからといって、すべてを「ストレスのせい」と考えることはできません。
医療機関では、まず症状がいつから始まったか、学校のある日と休みの日で違いがあるか、食事や睡眠、排便の状態などを詳しく確認します。
必要に応じて身体診察のほか、血液検査や尿検査などを行い、貧血、感染症、甲状腺の病気、消化器系の病気など、身体的な原因が隠れていないか確認することがあります。
検査内容は症状によって異なり、すべてのお子さまに同じ検査が必要なわけではありません。
■治療・対応方法は?
まず大切なのは、お子さまの症状や負担の原因を把握することです。
【非薬物療法・家庭での対応】
「どうして行きたくないの?」と繰り返し問い詰めたり、無理に登校を促したりすると、かえって緊張が強くなる場合があります。
まずは、
「最近、お腹が痛いんだね」
「学校のことを考えるとしんどいのかな」
など、本人の訴えを受け止めながら話を聞きましょう。
また、起床・就寝時間を少しずつ学校生活に近づけ、朝食をとるなど、新学期に向けて生活リズムを整えていくことも重要です。
必要に応じて、学校の先生やスクールカウンセラーなどと連携することもあります。
【薬物療法】
ストレスそのものに対して、すぐに薬を使用するとは限りません。
一方、腹痛・便秘・頭痛・睡眠の問題など、症状に応じて薬による治療を行うことがあります。また、不安や抑うつ症状などが強い場合は、専門医療機関と連携しながら治療を検討することもあります。
■予防のためにできること
新学期直前に急に生活を変えるのではなく、夏休み終盤から少しずつ学校生活のリズムへ戻していきましょう。
・起床時間を一定にする
・夜更かしを減らす
・朝食をとる
・新学期の予定を一緒に確認する
・学校について話しやすい雰囲気をつくる
・「頑張って」だけではなく、本人の不安にも耳を傾ける
といった対応が役立ちます。
■早めに医療機関へ相談したいサイン
腹痛や頭痛などが長く続く、食事や水分がとれない、睡眠が大きく乱れている、日常生活に支障が出ている場合は、早めの受診をご検討ください。
また、「消えてしまいたい」「死にたい」など自分を傷つけることを示唆する発言がある場合や、自傷行為が疑われる場合は、緊急性の高い状態として速やかに医療機関(精神科・心療内科)へ相談することが重要です。
新学期前の変化を、一人で抱え込まずご相談ください
「学校に行きたくない」という言葉の背景には、さまざまな理由があります。身体症状がある場合には、まず身体の病気がないか確認することも大切です。
B-leafメディカル内科小児科クリニックには小児科専門医が在籍しています。
「受診したほうがよいのかわからない」という段階でも、お子さまの腹痛・頭痛・食欲低下・睡眠の変化など、気になる症状がありましたらお気軽にご予約・ご相談ください。
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