ヘルパンギーナや手足口病とそれ以外の夏風邪の違い|発熱・喉の痛み・発疹の見分け方
2026/07/23
お子様やご家族に突然の発熱や発疹がみられると、「いつもの風邪?」「ヘルパンギーナや手足口病かも?」と不安になりますよね。
特に夏は、ヘルパンギーナや手足口病、咽頭結膜熱など、さまざまな感染症が流行しやすい季節です。症状が似ているため、ご家庭だけで見分けるのが難しいこともあります。
今回は、ヘルパンギーナや手足口病と、それ以外の夏風邪の違いについて、注意したい症状や家庭での対応をQ&A形式で分かりやすくご紹介します。
Q.「夏風邪」とはどのような病気ですか?
A. 「夏風邪」は正式な病名ではなく、夏に流行しやすいウイルス感染症の総称です。
代表的なものには、次のような病気があります。
・ヘルパンギーナ
・手足口病
・咽頭結膜熱(いわゆるプール熱)
・その他のウイルスによる風邪
原因となるウイルスや症状はそれぞれ異なりますが、発熱、喉の痛み、咳、鼻水、発疹、目の充血などがみられることがあります。
Q.ヘルパンギーナとはどのような病気ですか?
A. ヘルパンギーナは、主にエンテロウイルスによって起こる感染症で、夏に乳幼児や子どもを中心に流行します。
代表的な症状は、突然の発熱と、喉の奥や上あごの奥にできる小さな水疱や潰瘍です。38~40度近い高熱が出ることもあります。
喉の痛みが強くなると、飲み物や食べ物を嫌がることがあります。特に小さなお子様は、自分で喉の痛みをうまく伝えられないため、よだれが増える、機嫌が悪い、食事を嫌がるといった様子に注意しましょう。
Q.手足口病とはどのような病気ですか?
A. 手足口病も、主にエンテロウイルスによって起こる感染症です。(ヘルパンギーナを引き起こすウイルスと親戚関係です!)名前のとおり、手のひら、足の裏、口の中などに発疹や水疱が現れることが特徴です。
お尻、ひざ、ひじなどにも発疹がみられる場合があります。発熱することもありますが、ヘルパンギーナと比べると高熱にならないケースも多く、熱が出ないこともあります。
口の中に水疱や潰瘍ができると、痛みで食事や水分を取りにくくなるため、脱水に注意が必要です。
発疹の出る場所や程度には個人差があり、症状だけではヘルパンギーナなどとの区別が難しい場合もあります。
Q.ヘルパンギーナや手足口病と、それ以外の夏風邪は何が違いますか?
A. 主に症状が現れる場所や、症状の組み合わせに違いがあります。
ヘルパンギーナでは、突然の発熱と喉の奥の水疱・潰瘍が代表的です。通常、手や足には目立った発疹がみられません。
手足口病では、口の中に加えて、手のひらや足の裏などにも発疹や水疱が現れます。
咽頭結膜熱では、発熱や喉の痛みのほか、目の充血、目やに、まぶしさなど、目の症状がみられることがあります。
一般的な風邪では、鼻水、鼻づまり、咳、喉の痛みなどが中心となることがあります。
ただし、症状の現れ方には個人差があり、複数の症状が重なることもあります。発疹の場所や発熱の程度だけで病名を断定することはできません。
Q.発熱や喉の痛みがあるとき、家庭ではどう対応すればよいですか?
A. 最も注意したいのは脱水です。
口や喉が痛いときは、一度にたくさん飲ませようとせず、水、麦茶、経口補水液などを少量ずつ、こまめに与えましょう。
ゼリー、プリン、ヨーグルト、豆腐、冷ましたスープなど、やわらかく喉ごしのよい食品も取り入れやすいでしょう。
一方で、オレンジジュースなどの酸味が強い飲み物、炭酸飲料、熱いもの、辛いもの、塩味の強いものは、口や喉にしみることがあります。
食事を無理に取らせる必要はありませんが、水分が取れているか、尿が普段どおり出ているかを確認してください。
Q.治療には抗菌薬が必要ですか?
A. ヘルパンギーナや手足口病を含む多くの夏風邪は、ウイルスによって起こります。そのため、細菌に作用する抗菌薬は通常効果がありません。
治療は、安静、水分補給、必要に応じた解熱鎮痛薬など、症状を和らげる対症療法が中心です。
市販薬を使用する場合も、年齢や体重、持病などによって使用できる薬が異なります。特にお子様には自己判断で薬を使用せず、医師や薬剤師に相談しましょう。
Q.早めに受診したほうがよい症状はありますか?
A. 次のような症状がみられる場合は、早めに医療機関へ相談してください。
・水分をほとんど取れない
・尿の回数や量が極端に少ない
・口の中が乾いている
・泣いても涙が出ない
・ぐったりして反応が悪い
・顔色が悪い
・何度も吐いている
・呼吸が苦しそう
・強い頭痛がある
・けいれんを起こした
・高熱が続いている
・一度良くなった後に症状が悪化した
・普段と明らかに様子が違う
ヘルパンギーナや手足口病は、多くの場合、数日から1週間程度で症状が改善していきます。ただし、まれに重い合併症を起こすこともあるため、お子様の様子をよく観察することが大切です。
まとめ
ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱などは、いずれも夏に流行しやすい感染症です。
ヘルパンギーナでは喉の奥の水疱や高熱、手足口病では口の中と手足の発疹、咽頭結膜熱では発熱や喉の痛みに加えて目の症状が、見分ける際の一つの目安になります。
ただし、症状だけで正確に判断することは難しいため、水分を取れない、ぐったりしている、発熱が続くなど、気になる様子があるときは早めに受診しましょう。
B-leafメディカル内科小児科クリニックには、小児科専門医も在籍しています。お子様の急な発熱、喉の痛み、口の中の水疱、手足の発疹などでお困りの際は、お気軽にご予約・ご相談ください。
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