手足口病の症状と初期対応|口の中が痛くてご飯を食べないときは?
2026/07/21
お子さんが急に食事を嫌がったり、「口が痛い」と泣いたりすると、保護者の方は心配になりますよね。特に夏場を中心に、乳幼児の間で流行しやすい病気の一つが「手足口病」です。
手足口病では口の中に痛みを伴う発疹ができるため、食欲があっても食べられなくなることがあります。今回は、手足口病の原因や症状、家庭でできる初期対応、受診の目安について解説します。
手足口病とはどのような病気?
手足口病は、手のひら、足の裏、口の中などに小さな発疹や水疱が現れる感染症です。おしりや膝、肘の周辺に発疹が出ることもあります。
発熱を伴う場合がありますが、高熱にならないことも少なくありません。症状は数日から1週間ほどで軽快することが多いものの、口の中の水疱が破れて口内炎のようになると、強い痛みを感じることがあります。
そのため、「お腹は空いているのに食べられない」「飲み込むと泣く」といった様子が見られます。
手足口病の原因
原因は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどのウイルスです。一度かかっても、原因となるウイルスの種類が異なれば、再び感染する可能性があります。
感染者のせきやくしゃみに含まれる飛沫、唾液が付いた手やおもちゃ、便などを通じて感染します。症状が治まったあとも便の中にウイルスが排出されることがあるため、回復後もしばらくは丁寧な手洗いが大切です。
かかりやすい人
主に乳幼児や小さなお子さんに多い病気で、保育園や幼稚園など集団生活の場で広がりやすい傾向があります。
ただし、大人が感染することもあります。大人では発疹や痛みが強く出る場合もあるため、ご家族も手洗いやタオルの共用を避けるなどの対策を行いましょう。
どのように診断する?
手足口病は、発疹が出ている場所や口の中の状態、発熱などの経過を確認し、診察によって判断することが一般的です。
治療方法
手足口病の原因ウイルスに対する一般的な特効薬はなく、症状を和らげながら回復を待つ治療が中心です。
薬を使用する治療
発熱や口の痛みが強い場合には、年齢や体重、症状に合わせて解熱鎮痛薬を使用することがあります。子どもの薬は種類や使用量に注意が必要なため、自己判断で大人用の薬を与えず、医師や薬剤師に確認してください。
薬を使わない家庭での対応
食事が取れないときは、無理に固形物を食べさせる必要はありません。ゼリー、プリン、ヨーグルト、冷ややっこ、冷たいスープ、おかゆなど、やわらかく喉ごしの良いものを試しましょう。
柑橘類、トマト、塩分の濃い食品、熱い料理、香辛料を使った料理は、口の痛みを強めることがあるため避けます。
最も大切なのは水分補給です。一度にたくさん飲ませるのではなく、麦茶や経口補水液などをスプーンやストローで少しずつ、こまめに与えてください。
早めに受診したい症状
次のような場合は、脱水症状や合併症の可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。
・水分をほとんど飲めない
・尿の回数や量が明らかに少ない
・口の中や唇が乾いている
・ぐったりして反応が鈍い
・高熱が続いている
・繰り返し吐く
・強い頭痛やけいれんがある
・呼吸の様子がおかしい
特に乳幼児は症状を言葉で伝えにくいため、機嫌、尿の回数、泣いたときに涙が出ているかなども確認しましょう。
手足口病の予防方法
手足口病を完全に防ぐワクチンは一般的にはありません。日常生活では、せっけんと流水による手洗いを丁寧に行うことが基本です。
おむつ交換やトイレのあとは特にしっかり手を洗い、タオル、コップ、食器の共用を避けましょう。お子さんがよく触るおもちゃやドアノブなどを清潔に保つことも予防につながります。
症状が気になるときはご相談ください
手足口病は自然に回復することが多い病気ですが、口の痛みによって水分が取れなくなると、脱水症状を起こすことがあります。「食べないこと」だけでなく、「飲めているか」「尿が出ているか」を確認することが重要です。
B-leafメディカル内科小児科クリニックには小児科専門医も在籍しています。お子さんの発疹や発熱、食事・水分摂取について心配なことがある場合は、当院へご予約・ご相談ください。
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