小児気管支喘息
2026/09/29
小児気管支喘息とは
小児気管支喘息は、空気の通り道である気道に慢性的な炎症があり、さまざまな刺激によって気道が狭くなる病気です。発作時には「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴、せき、息苦しさが現れます。
発作がないときも気道の炎症が続いていることがあるため、症状が治まった後も長期的な管理が大切です。夜間や明け方のせき、運動時のせきだけが目立つ場合もあります。
秋に発作が増えやすい原因
秋は朝晩の寒暖差、台風などによる気圧の変化、空気の乾燥が気道への刺激になります。夏に増えたダニの死骸やふんが細かなほこりとなり、吸い込まれやすくなることも一因です。
さらに、風邪などの気道感染や、ブタクサ・ヨモギなどの秋の花粉、運動、疲労、たばこの煙、香りの強い製品などが発作のきっかけになる場合があります。何が影響するかは子どもによって異なります。
症状が出やすい子どもの特徴
アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎がある子ども、家族にアレルギー疾患がある子どもは、喘息を発症しやすい傾向があります。ただし、アレルギーのない子どもにも起こります。
乳幼児は気道が細いため、風邪でも喘鳴が起こりやすく、1度の喘鳴だけでは喘息と診断できないことがあります。症状を繰り返す頻度、夜間のせき、運動との関係などを確認し、医師が総合的に判断します。
喘息を判別する検査
診察では呼吸音を確認し、症状が起こる時間帯、季節、頻度、家族歴、生活環境を尋ねます。年齢や状態に応じて、次の検査を検討します。
- 呼吸機能検査
- 気道の炎症を調べる呼気検査
- アレルギーの有無を調べる血液検査
- 胸部エックス線検査
- 酸素飽和度の測定
小さな子どもは検査を行うことが難しいため、症状の経過や治療への反応を含めて診断することがあります。肺炎や異物の吸い込みなど、ほかの病気の可能性も医師の診察で検討します。
治療方法
薬物療法
発作時には、狭くなった気道を広げる気管支拡張薬などを使用します。強い発作では、酸素投与や炎症を抑える薬が必要になる場合があります。
発作を繰り返す場合は、吸入ステロイド薬などの長期管理薬を用いて気道の炎症を抑えます。症状がないからと自己判断で中断せず、医師と相談しながら調整することが重要です。吸入器具を正しく使えているかも定期的に確認しましょう。
非薬物療法
- 室内と寝具のほこりを定期的に取り除きます
- たばこや加熱式たばこの煙を避けます
- 帰宅後の手洗いを習慣にします
- 急に冷たい空気を吸い込まないよう工夫します
- 十分な睡眠と無理のない運動を心がけます
- 症状、天候、服薬状況を記録します
アレルゲンが特定されていない段階で、食べ物やペットとの接触を一律に制限する必要はありません。検査結果と生活状況をもとに相談しましょう。
家庭で様子を見てよい場合
主治医から発作時の対応方法が示されており、軽いせきや喘鳴が指示された薬で落ち着き、会話、食事、睡眠が普段に近い場合は、注意深く経過を見られることがあります。いったん改善しても再び悪化することがあるため、呼吸状態を確認してください。
すぐに受診すべきサイン
- 息を吸うたびに胸やみぞおちがへこむ
- 苦しくて横になれない、眠れない
- 会話や食事、水分摂取が難しい
- 顔色が悪い、唇が青紫色になる
- 呼吸が速く、肩で息をしている
- 発作時の薬を使っても改善しない
- ぼんやりして反応が弱い
- 乳児が泣けない、哺乳できない
強い呼吸困難、唇の変色、意識状態の変化がある場合は、救急車を要請してください。
秋の発作を予防するために
長期管理薬を指示どおり続け、発作時の薬の残量と使用期限を確認しておきましょう。秋を迎える前に受診し、家庭や学校での対応を医師と共有しておくと安心です。
つくば市のB-leafメディカル内科小児科クリニックには、小児科専門医が在籍しています。長引くせき、夜間のせき、運動時の息苦しさ、吸入方法についてご相談いただけます。
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