『リハビリテーションとは単に機能訓練をさす言葉ではありません。』
リハビリテーションというワードを聞くと、恐らく多くの方は、筋トレだとかストレッチだとか、あとは歩行練習だとか、病院で行われているそういう場面を思い浮かべると思います。
これらを総称して「機能訓練」というのですが、「機能訓練=リハビリテーションではない」んです。
「リハビリテーション」ということばには広い意味があります
「リハビリテーション」(Rehabilitation)は、ラテン語から由来したことばで、『re(再び、戻す)』と『habilis(適した、ふさわしい)』から成り立っています。
つまり、日常生活に適した状態(=日常生活を快適に過ごせる状態)に戻る・復帰するというのが本当のリハビリテーションの意味です。
もちろん、機能訓練もリハビリテーションの一つです。当院でもしっかりと行います。
もとの社会生活をとりもどす
しかし、人は何のために歩いたり、物を持ったり、会話をしたりするのでしょう?
それは、トイレにいったり、食事をしたり、買い物にいったり、友達と遊んだり、仕事をしたりなどの目的があるはずです。
その目的を達成するのに必要な事を「全て」行うのが、本当のリハビリテーションです。
リハビリテーションとは単に訓練をさす言葉ではなく、障害をもった方が可能な限りもとの社会生活をとりもどすことを意味します。
それには障害自体が軽減するように機能訓練を行う必要もありますが、それ以上に体の不自由が残っても様々な道具や補助を使用しながら社会生活ができるような訓練も同時にする必要があります。
そして、そのような方が社会活動に復帰していきやすい調整や働きかけを社会にしていく事までも、リハビリテーションです。
リハビリに関わる様々な専門家
リハビリテーションは、医師や看護師など普段から関わることのある医療従事者だけでなく、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などリハビリを提供するスペシャリストも携わります。
社会復帰に向けては社会福祉相談員(MSW)や介護保険を使用する場合ケアマネジャー(CM)も加わります。
それら多職種が、患者さん一人ひとりに合わせたプログラムを組み、社会復帰に向けてチームで力を合わせて実施します。
回復段階とリハビリ
さまざまな種類の訓練は、患者さんの状態や疾患発症からの期間に合わせて適切な内容が組まれます。
治療後すぐの「急性期」、急性期後の「回復期」、自宅などに退院してからの「生活期(昔は維持期と言いました)」、それぞれの時期で適切なリハビリテーションが必要です。
皆さんは、リハビリ病院に入院、とか聞いた事があると思います。
入院されていた方もいらっしゃると思います。
リハビリ病院に入院してリハビリを行う期間が「回復期」になります。
一方で当院は、クリニックなので、「生活期」のリハビリテーションになります。
まとめると、リハビリテーションは回復の期間によって、「急性期」「回復期」「生活期」の3つに分類でき、図にすると下のようになります。
回復段階メージ
参考:回復期リハビリテーション.net リハビリテーションについて
今、日本では、「回復期」でのリハビリは非常に充実しています。
一方で、「生活期」のリハビリは、より改善を目指したい方には残念ながら不十分なものも多いです。
これらの違いについては、また別の所で詳しくお伝えしますね。
まとめ
まとめますと、
- リハビリテーションとは単に機能訓練をさす言葉ではなく、社会生活ができるような訓練や、障害を受けた方が社会活動に復帰していきやすい調整や働きかけを社会にしていく事まで含めた幅広い介入の事を指します。
- 医師や看護師だけでなく、PT・OT・STなどのリハビリを提供するスペシャリスト、社会への調整を行うMSW、介護保険の調整を行うケアマネジャーなど様々な職種が介入し、チームで患者さんの社会生活を取り戻すために動きます。
- リハビリテーションは回復の期間によって、「急性期」「回復期」「生活期」の3つに分類でき、それぞれの目的や出来る事が違います。
つくば市の内科 B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックでは、医師をはじめスタッフ全員のチームプレーで、みなさまの健康をお守りいたします。
ちょっとした身体の不調や、受診してよいか悩むような場合でもつくば市の内科、B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックにお気軽にご相談ください。
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