夏にしびれや足のつりが増える理由とは?
2026/07/31
夏になると、「夜中にふくらはぎがつる」「手足がピリピリする」「足先の感覚がいつもと違う」と感じる方がいます。暑さそのものが直接しびれを起こすとは限りませんが、夏特有の脱水、発汗、食生活の変化、冷房などが症状のきっかけになることがあります。
発汗による水分・電解質の乱れ
汗を多くかくと、体内の水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質も失われます。これらは筋肉や神経が正常に働くために必要です。
特に、屋外で長時間作業したとき、スポーツをしたとき、発熱や下痢があるときは、脱水や電解質の乱れが起こりやすくなります。その結果、筋肉が異常に収縮して、こむら返りを起こすことがあります。
ただし、通常の食事と水分補給ができている方が、自己判断で塩分やサプリメントを大量に摂る必要はありません。高血圧、心臓病、腎臓病のある方は、塩分やカリウム、マグネシウムの摂り方に注意が必要です。
夏の食生活の偏り
暑い日は食欲が落ち、そうめん、うどん、パン、清涼飲料水などに偏りがちです。このような食生活が長く続くと、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足する可能性があります。
ビタミンB1やビタミンB12などは神経の働きに関係していますが、しびれの原因を栄養不足だけで判断することはできません。糖尿病、甲状腺の病気、腰や首の神経圧迫、薬の副作用など、さまざまな原因があるためです。
冷房、運動、睡眠中の発汗
冷房の効いた室内で足元が冷えると、筋肉がこわばったり、血流が一時的に低下したりして、つりや違和感が起こることがあります。また、夏は寝ている間にも汗をかくため、就寝前や起床時に水分が不足している場合があります。
運動不足の方が急に長時間歩いた場合や、反対に激しい運動をした場合も、筋肉の疲労によって足がつりやすくなります。
症状が起こりやすい方
次のような方は、夏の足のつりやしびれに注意が必要です。
・屋外で仕事や運動をする方
・食事量が減っている方
・下痢、発熱、嘔吐がある方
・糖尿病や腎臓病、甲状腺疾患がある方
・利尿薬などを服用している方
・腰痛や首の痛みを伴う方
・飲酒量が多い方
病院ではどのような検査をする?
診察では、症状が出る場所、左右差、持続時間、筋力低下の有無、服用中の薬などを確認します。
必要に応じて、血液検査で血糖値、腎機能、肝機能、ナトリウム、カリウム、カルシウム、甲状腺機能、ビタミンの状態などを調べます。症状によっては、神経の検査や首・腰の画像検査を行うこともあります。
治療とセルフケア
足がつったときは、慌てずに筋肉をゆっくり伸ばします。ふくらはぎがつった場合は、膝を伸ばし、つま先を体のほうへゆっくり反らします。涼しい場所で休み、水分を補給してください。
大量に汗をかいた場合や、脱水が疑われる場合は、状況に応じて経口補水液を利用します。普段の予防には、水分補給、バランスのよい食事、適度な運動、入浴やストレッチ、冷房による冷えの対策が大切です。
薬による治療は、原因や持病によって異なります。漢方薬、ビタミン剤、神経痛の薬などが使われることもありますが、自己判断での常用は避け、医師に相談しましょう。
すぐに受診してほしい症状
突然、体の片側だけがしびれる、顔がゆがむ、ろれつが回らない、片方の手足に力が入らない場合は、脳卒中の可能性があります。すぐに救急車を呼んでください。
また、意識がぼんやりする、強い頭痛や吐き気がある、自力で水分を摂れない場合は、重い熱中症の可能性があります。
症状が繰り返す、数日以上続く、徐々に悪化する場合も、単なる夏バテと決めつけず受診しましょう。
B-leafメディカル内科小児科クリニックでは、しびれや足のつりについて、症状や生活状況を確認し、必要な検査や治療をご案内します。
お子さまの症状については、小児科専門医も診察します。
気になる症状がある方は、お気軽にご予約・ご相談ください。
