感染性胃腸炎|つくば市|内科・小児科| B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニック

感染性胃腸炎とは？

感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌、寄生虫などの病原体が胃や腸に感染することによって引き起こされる病気です。特に冬場に多く見られ、主にノロウイルスやロタウイルスが原因となることが多いですが、夏場にも比較的流行することがあります。

夏には、エンテロウイルス属やアデノウイルス属などが原因となることが多く、これらのウイルスも胃腸炎を引き起こします。また、細菌性の食中毒による感染性胃腸炎も存在し、サルモネラ菌、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌（O157など）がその原因菌として知られています。一般的に、感染性胃腸炎は家庭や学校、保育施設などで集団発生することが多く、感染力が非常に強いため注意が必要です。

症状

感染性胃腸炎の主な症状には、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などがあります。症状の程度は個人差がありますが、特に子どもや高齢者は体内の水分量が相対的に少ないため、重症化しやすいです。嘔吐や下痢が続くと脱水症状を引き起こすことがあり、感染性胃腸炎で一番心配な状態です。

脱水がある場合、口の中が乾いたり、尿の量が減少する、または色が濃くなるなどのサインが見られます。このような場合には早めに医療機関を受診することが重要です。食中毒による感染性胃腸炎の場合、血便や激しい腹痛を伴うことがあり、これも注意が必要です。

診断

感染性胃腸炎の診断は、主に症状と病歴に基づいて行われます。医師は、患者の嘔吐や下痢の頻度、発症のタイミング、他の家族や周囲の人々に同様の症状があるかどうかを確認します。

また、必要に応じて便の検査を行い、病原体の特定を試みることもあります。これにより、適切な治療法を選択することができます。特に細菌性食中毒が疑われる場合は、潜伏期間や症状、便の培養検査などでの菌の特定が重要です。

治療

感染性胃腸炎の治療は、主に対症療法が中心となります。脱水症状を防ぐために、水分摂取が重要です。水分だけ摂取しているとナトリウムなどが低下してくることもあり、経口補水液を摂取するのもおすすめです。

特に嘔吐や下痢が続く場合は、水分補給が非常に重要です。重症の場合や脱水症状が進行している場合には、点滴治療が行われることもあります。

ただ、口から飲むのと点滴で入れるのは全く効率面で違いがないため、できる限り口から飲めるように、１回量を少なく、頻回に飲むことで水分量を確保することがとても重要です。

症状が軽減されるまで、食事は無理せず、食べられるようになったら、消化に良い食事を心がけ、油っこい食べ物や生ものは避けるようにしましょう。油っこいものを食べても気持ち悪くならない状態になれば食べていただいて大丈夫です。

細菌性食中毒の場合は、抗生物質の投与が必要になることがあります。

注意すること

感染性胃腸炎を予防するためには、以下の点に注意することが大切です。

手洗いの徹底

外出先から帰った時やトイレの後、調理の前後には必ず石鹸で手を洗いましょう。

食品の衛生管理

生ものはしっかり加熱し、調理器具や食器は清潔に保ちます。また、調理する際には生肉と他の食材を分けるなど、交差汚染を防ぐ工夫が必要です。特に夏場は食中毒のリスクが高いため、冷蔵保存や食材の新鮮さにも注意しましょう。

感染拡大の防止

感染性胃腸炎は嘔吐物や便からの接触感染で伝播するので、嘔吐や下痢がひどい場合は、登校や出勤を避け、症状が落ち着いてから登校や出勤するのが必要です。

潜伏期間の把握

感染性胃腸炎の潜伏期間は、一般的に1〜3日です。この期間に注意深く体調を観察し、早期に対応することで他者への感染を防ぐことができます。

隔離期間・自宅療養の目安

感染性胃腸炎にかかった場合、自宅療養が必要となります。以下は隔離期間と自宅療養の目安です。

隔離期間

症状が治まるまでは他の人との接触を避け、自宅で安静に過ごすことが推奨されます。ただし、嘔吐がなくなり、下痢がある程度落ち着いたら隔離は解除でも大丈夫です。というのも、症状が治まっても１週間～1か月間病原体が便などから検出され続けるため、体内から完全に病原体がなくなるのを目標にするといつまでも外にでられなくなってしまうからです。お手洗いにいった後はしっかりと手洗いすることと、手指消毒はこまめに行うことは心がけてください。

自宅療養

嘔吐や下痢が続いている間は、十分な水分補給と適切な食事を心がけ、無理をせずに安静に過ごしてください。症状が改善するまでは外出を控え、家庭内でも感染を広げないように注意しましょう。

感染性胃腸炎についてお困りの際は、つくば市の内科小児科B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックまでお気軽にご相談ください。

つくば市の内科小児科 B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックでは、医師をはじめスタッフ全員のチームプレーで、みなさまの健康をお守りいたします。

ちょっとした身体の不調や、受診してよいか悩むような場合でも、つくば市の内科小児科B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックにお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

小野間優介（おのまゆうすけ）

B-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニック院長

日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医取得
日本医師会認定産業医
茨城県難病指定医
身体障害者福祉法指定医（肢体不自由）

--プロフィール--
2022年7月に茨城県つくば市にB-Leafメディカル内科・リハビリテーションクリニックを開業し、
『お身体の不調で困った時にとりあえず相談できるクリニック』
『生活期に改善を目指したリハビリを行えるクリニック』
『Web問診・オンライン予約・オンライン診療などを取り入れ、高齢者だけでなく働く世代もアクセスしやすいクリニック』
この3つの特徴で、皆様の健康を守り、『夢あふれる未来』を創り上げるお手伝いをしていきます。